【和泉と蟲穴】 「んん……あれ、ここは?」 暗闇の中で目を覚ます和泉。 どうやら自分は穴の中にいるようで、必死に天井に向かってここから出してもらえるよう声を掛け続ける。 やがてそれが無駄だと気付いた和泉は地面に座り込んでしまう。 「ずっとこのままだったら嫌だなぁ……」 少し不安になる和泉。 そんなとき頭の上に何かが当たる感触が。何かと思いそれを摘まみ上げると…… 「ひっ!虫、ひぃあっ!!!」 虫嫌いの和泉は急いでそれを払いのけるが、頭の上に落ちてくる蟲の数はその後もどんどん数を増やしてくる。 半狂乱で逃げ回る和泉だったが狭い穴の中はやがて虫でいっぱいになってしまい、身体中を虫が這いまわる地獄絵図と化していく。 ━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥… 山深い山村、秋津村……そこで事件は起こった。 「おい! 宮司っ! 顕尚はいるかっ!」 どたどたと足音を立てて、本殿に入ってくる村の衆。 この神社の宮司である四条顕尚(しじょうあきなお)は目の前で息を切らせている老人……この秋津村の村長と対面する。 取り合えず、話を聞いてみると今朝方、イノシシ用の罠に『とあるもの』が掛かっていたとのことで、それについての対処を相談したいとのことだった。 面倒だなぁと思いつつも、普段から色々と面倒を見てもらっている村長に逆らうことも出来ず、渋々現場に向かう顕尚。 「頭に角……鬼、ですか?」 「そうだ。とにかく、鬼をこのままにしておくわけにはいかん。顕尚、お前がなんとかしろ」 こうして捕らえた鬼の管理を命じられてしまう顕尚だったが 「お前……孕み鬼の儀式について知っておるか?」 「孕み……鬼……ですか?」 どうやら先々代の宮司だった祖父が研究していた秘術らしい。 それが成功すれば様々な恩恵が得られるという。 次の日から儀式を成功させるため、祖父の残した文献などの研究を開始する顕尚。 果たして彼は村長の命令通り、儀式を完遂させることができるのだろうか――
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