淫俗村～堕入淫靡风俗的一家～

◆愛する妻が、娘が、村の淫靡な風習に堕ちてゆく──◆

ある島にある雄琴村──
村唯一の医療機関である国保診療所を、
一人の医者が短期間で辞職してしまった。

その後任に選ばれ、一定期間着任となった三角 亮磨。
家族を連れて村へ引っ越してきた亮磨は、
電波が届かずネットも通じない山村の田舎具合に不安を覚えるも、
村民に歓迎され、改めて村人の役に立ちたいと決意する。

しかし、三角一家は風習を知らなかった──

　『村に住まう女子は村の男達の妻であり、男達は村の女達の夫である』　

この慣わしで、毎夜のように行われる淫猥な宴。
昼夜問わず行われる牡と牝の行為。喘ぎ。
亮磨たちもまた、例外ではなく村に共有されることになった。


雄琴村　男女総有ノ定 伍箇条掟書き
其壱　—　村に住まう心身ともに成熟した女衆は村の男衆の伴侶である
其弐　—　村に住まう心身ともに成熟した男衆は村の女衆の伴侶である
其参　—　其壱、其弐から男女は村の総有のものである
其肆　—　男女は双方の肉体に傷をつけることを禁ずる
其伍　—　伴侶は求められた性の営みを拒むことを禁ずる
上の掟を犯した者鞭打ちに処す
——雄琴村