■□■ストーリー■□■ 世の中には、2種類のお兄ちゃんがいるという。 現実の妹に絶望し、ゲームでも妹には萌えられなくなったお兄ちゃん。 そして現実の妹に絶望したからこそ、ゲームの世界で理想の妹を求めるお兄ちゃん。 この物語は、そのうちの後者。 現実の妹に「キモイ」「ウザイ」と虐げられ、美少女ゲームの妹に理想を求めた、 どこにでもいる平凡なお兄ちゃんの、血と汗と涙とその他もろもろの汁を元に綴った記録である。 主人公・大泉涼は、これまで数々の美少女ゲームで妹を愛してきた生粋のお兄ちゃん。 そんな彼が、とあるゲームの妹に心を奪われた。 大好きな声優、大好きな原画家、そしてお兄ちゃんのためならちょっとエッチになってしまう妹。 だが、現実(リアル)の妹である栞はそうしたゲームに熱中する兄を、汚物を扱うような目で見る。 ゲームの妹――麻衣ちゃんは、兄をそんな目で見たりしない。 一緒にお風呂へ入ったり、手をつないで登校したり、すべてが現実とは違う。 そんなある日の夜、涼は不思議な夢を見る。 可愛い声で「お兄ちゃん」と呼ぶその子は、先ほどまでゲームで愛し合っていた理想の妹、麻衣であった。 そして翌朝、さらなる不思議現象が涼を襲う。 「お兄ちゃん、起きて。ねえ、お兄ちゃん」 軽く体を揺さぶられ、重い瞼を開くと、そこには―― 「おはよう、お兄ちゃん♪」 「ま、麻衣ちゃん!?」 馬乗りになって自分を起こしていたのは、ゲームのキャラそっくりの女の子であった。 ■□■登場キャラクター■□■ 【リアル妹】 ●大泉 栞 (CV:遠野そよぎ) 主人公の妹。 いつも部屋で美少女ゲームばかりしている兄を軽蔑し、冷たく接している。 基本的にお兄ちゃんのことは「無視」。家での会話も少ない。 性格は強気で負けず嫌い。 世間では美男美女の兄妹で通っているが、兄のオタクな本性を知っているため、決して認めようとしない。 部屋でエッチなゲームばかりしている兄を見ているうちに男への興味がまったくなくなってしまった。 背は低いけれど、バスケット部で毎日練習をがんばっている。 「妹とエッチするゲームばっかり買っちゃってさ。笑えないでしょ、実の妹からしたら……」 【二次元妹】 ●大泉 麻衣 (CV:氷川めぐみ) ある日突然、主人公の元に現れた理想の妹。 熱中していた美少女ゲームに登場していた妹で、 いつも優しくしてくれたから恩返しをしたいと三次元の世界に飛び出してきた。 誰に対しても優しく、笑顔を忘れない女の子。 世話好きで家庭的、ちょっぴり甘えん坊なお兄ちゃん子でヤキモチ焼きという、 主人公が抱いていた「こんな妹がいたらよかったのになぁ」という理想そのもので、栞とは真逆の性格。 本人は自覚していないが、お兄ちゃんには吐血モノの台詞をよく口にする。 胸があまり大きくないことだけがコンプレックス。 「ゲームではお兄ちゃん、わたしに目隠しをしてお尻を叩いてたよね?」と、 ゲーム内でのことをよく話題に持ち出し、主人公を困らせる。 「あのね、お兄ちゃんがゲームで他の女の子攻略するとき、すごく辛かったの……」 【妹の親友】 ●妹尾 美紀 (CV:日向苺) 彰の妹で栞の親友でもある。 さばさばとした性格で考え方は男前。 よくお互いの兄のダメっぷりを一緒に嘆いている。 栞の所属する女子バスケット部のマネージャーで、ふたりで夜遅くまで部活動をがんばる毎日。 イケメンが好きで、栞の兄のことをいつも羨ましがっているが、 自分の兄に対しては冷たく、常日頃から消滅してほしいと思っている。 ただし、お小遣いが欲しい時だけは可愛くおねだりし、お金をむしり取っていく。 「ビッチ予備軍だよ、あいつは」とは兄の評価。 「栞のお兄さんはまだいいじゃん。普通にイケメンだしさー」 【主人公】 ●大泉 涼 本作の主人公。 世間一般ではイケメンと評される部類だが、実は隠れオタク。 家では妹を攻略できる美少女ゲームばかりプレイしている。 そのため、現実の妹である栞からは冷たく罵られる日々。 温厚な性格だが、妹モノのゲームをプレイ中は 兄になりきってディスプレイへ話しかけている、ちょっと変わった人。 基本的に現実の妹にも優しいが、栞は自分を避けていると自覚しているため、しつこく接することはない。 成績優秀、運動神経もよく、学園では模範的な優等生。 だが家ではエッチなゲームばかりしているお兄ちゃん。 ゲームや勉強をするときだけメガネをかけている。 本人は自覚していないが、メガネ男子が好きな女子にも人気があるらしい。 「すぐ暴力をふるう妹は、勘違いツンデレと一緒だって否定してなかったっけ?」 ●妹尾 彰 (CV:各邑辛多狼) 主人公の親友で同じく二次元妹崇拝者。 リアル妹もいるが、関係は冷え切っている。 お調子者で楽観主義。 よくゲーム中の同じ妹を涼と獲り合っている。 涼のよき相談相手。 運動は苦手で、妹の美紀にはバカにされている。 基本的に妹のことを悪く言ってばかりだが、おねだりされるとつい言うことを聞いてしまう。 以前、萌えゲーだと思って購入した妹ゲーが実は寝取られモノで、 ゲーム中で金髪男に妹を寝取られ、廃人になりかけたことがある。 それ以来、寝取られゲームを激しく恨み、敵対視している。 「もう、二度とあそこのメーカーとライターのゲームは買わねえ」