人間と魔物。 ひとつの大陸を分かち重ねてきた千余年の拮抗は、呆気なく崩れ去った ―― 魔物界で最強の魔人と称されるケイブリスが台頭。 全てを掌握した彼は、大軍勢を率い人間界に侵攻を始める。 対する人々は国家間の諍いが絶えず、ただ蹂躙を繰り返されていた。 ―― そして開戦から2週間、人類の死者数は凡そ1200万に達する。 この期に及んでも人々は結束できないまま、首脳会談は紛糾が続いていた。 人類滅亡――誰しもの心に最悪の結末が浮かびあがろうとしていたとき、 「おまえら全員、俺様の部下になれ。そうしたら魔軍なんぞ俺様が潰してやる」 声の主は、お供のシィルを従え冒険から帰ってきたランスだった。 騒然とする場内をよそに各国の首脳―― リーザス王国、女王リア・パラパラ・リーザス。 ゼス王国、副王マジック・ザ・ガンジー。 ヘルマン共和国、大統領シーラ・ヘルマン。 自由都市連合、代表コパンドン・ドット。 東の島国JAPAN、国主織田香。 世界最大の宗教AL教法王、クルックー・モフス。 ――兼、ランスがモノにしてきた女たちは、全員その言葉に同意。 人類総統として最後の希望を託した。 六千年の間、ちっぽけな存在から苦節と殺戮を重ね頂点に立った男、ケイブリス。 唯我独尊、自分は天才、全ての女は俺のもの、自由気ままに生きてきた男、ランス。 かくして互いの種の存亡を賭け、退路無き世界で両雄は相対す。